北川智浩の白磁と自転車

北海道の江別市で陶芸(白磁)の制作をしています。

      瓶掛の制作、その2。


(その1は こちら




焼成中、楕円に変形してしまうのを防ぐために、

まず、単純に、底の部分の ”厚み” を厚くしました、がダメでした。



次に、‟逆さにして” 焼いてみました。


瓶掛は、
内側の底のあたりは、釉薬を掛けません。

その部分を、同じ磁器土で 筒状の道具を作り、
逆さに受けて、口縁部分を浮かせて焼きましたが

やはり、変形してしまいました。

しかも
見込み(内側)の 芯 から少し外れて 受けてしまったために

いびつな形に歪んでしまいました。



この方法は、もう少しデータを取れば意外といけるかもしれません。

ただ、見込みの 芯で きちんと逆さに受けることと、
受ける筒状の道具の 直径 が重要な気がします。





瓶掛は、
3つ足で受けていることよりも
前部に切り込みが入っていることのほうが、

変形につながっているような気がします。


焼成中、窯の中で、1250℃以上に熱せられた磁器素材は

真っ赤に熱せられ、   (→難しく言うと、釉薬の融点は超えていますが、素地の融点は超えていない状態)

形が不安定になります。



逆に言えば 通常の 口ぶちが丸く、丸い高台の器 というのは 
本当に、‟安定した形”  なのですね。



20170113_4911 (2)_400_422





3つ足というと、
同じ茶道具の ‟香炉”(こうろ) があります。 

その、香炉の焼成で行う技法を試してみました。



3つ足の内側に ‟受ける部分” を作り

その部分には釉薬をかけないようにします。


その ‟受け” の径に合わせて、丸い筒状の道具を制作、

その道具で受け、足の部分を浮かせて焼くと

それほど変形しないということがわかりました。


20170113_4914 (2)_350_466







丸い筒状の道具は同じ磁器土で作りました。


素焼き後の本焼き焼成で 大きさは 約8~10% 収縮するのですが

瓶掛と 受け台が ‟同じように収縮” してくれないといけないからです。

もっとも、収縮率さえ同じで、焼成に影響を与えなければ
違う土を使っても構わないと思います。




それにしても、焼成に専用の道具が必要なんて~
しかも、同じ収縮率でないといけないなんて~

焼成後は、人一倍働いてもらいたいものです!!(笑)




20170113_4919 (2)400_324



北海道どさんこプラザ札幌店に出展しています
  場所  JR札幌駅西通り北口 「北海道さっぽろ[食と観光]情報館(愛称:キタベル)」内
  会期 11月上旬~2017年4月下旬

◇第63回日本伝統工芸展 仙台巡回展に出品しています
  会場  仙台三越 
  会期 1月25日(水)~1月30日(月)

日本陶磁協会賞 受賞作家展
  会場 和光・銀座本館
  会期 2月1日(水)~2月14日(火)
  
  ※会期中、会場にて出品作家によるギャラリートークを予定しています。
   2月4日(土) 14:00~  日本陶磁協会 現代陶芸奨励賞 北海道展 受賞作家5名






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  1. 2017/01/13(金) 20:44:57|
  2. お茶の道具
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       瓶掛けの制作、その1。

瓶掛(びんかけ)とは、茶道具の一種です。

火鉢のように中に炭を入れて、
五徳の上に鉄瓶をのせて、
茶を淹れるための湯を沸かします。

磁器の器で、

「炭で火を起こしたりしたら割れます!!」

と、最初は制作を断っていたのですが、



試しに1点制作し、暫らく使っていただいたら、

どうやら割れない。


器に熱が伝わらないように,
器と炭の間 に 灰や素焼きした道具(←断熱効果あり)を
施したりします。

それでも、使用後は濡らした雑巾で持たないといけないほど
器の温度は上がるようです。

‟道具” ですから、
使っていただく方の「使い方」というものが
かなり大きく関わってくるような気がしています。


ですから、瓶掛に関しては制作を制限していますのでご了承くださいませ。


ちなみに、以前、試験的に
磁器の鉢に 
七輪ジンギスカンをした際の 残り炭を入れたところ、、

鉢は、、5秒ではじけるように割れました。
これは熱により磁器素材が急激に膨張するためです。

同様の実験をされる場合は、危険なのでくれぐれもご注意を!!!




話を戻します。

試作品を使っていただいて、割れない、使えるということになって
制作をすることになったのですが、
問題が出てきました。



写真は没になったのも。


写真ではわかりにくいのですが上から見るとかなり楕円形に歪んでいます。

写真でも 口ぶちが波打っているのがわかります。

丸い高台ではなく、3点の足で上部を支えるのと
前部に切り込みを入れているため、‟形が崩れやすい”

などの原因が考えられます。

それで、いろいろと試してみました。

つづく。


IMG_4892 (2)_430_322




北海道どさんこプラザ札幌店に出展しています
  場所  JR札幌駅西通り北口 「北海道さっぽろ[食と観光]情報館(愛称:キタベル)」内
  会期 11月上旬~2017年4月下旬

◇第63回日本伝統工芸展 仙台巡回展に出品しています
  会場  仙台三越 
  会期 1月25日(水)~1月30日(月)

日本陶磁協会賞 受賞作家展
  会場 和光・銀座本館
  会期 2月1日(水)~2月14日(火)
  
  ※会期中、会場にて出品作家によるギャラリートークを予定しています。
   2月4日(土) 14:00~  日本陶磁協会 現代陶芸奨励賞 北海道展 受賞作家5名




  1. 2017/01/11(水) 09:36:37|
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       多めに。

“杓立て”(しゃくたて) の削り工程が終了しました。 (口径についての詳細は以前のブログで)




口径のデータ が ある程度蓄積できた とはいえ、



締め切りをお約束している上、

焼成でのトラブル や 想定外のトラブル。


当たり前ですが、焼きあがってしまうと、、口径の調整はできませんから、、

ある程度、対応できるよう

“多め” に

制作しています。


IMG_335800webdai




北川智浩 展
6月1日(水)~7月30日(土)
定山渓 ぬくもりの宿ふる川 地下1F 『ギャラリー蔵』

壁面の絵画は 水彩画 浅野俊紀 さん 




  1. 2016/07/04(月) 14:29:09|
  2. お茶の道具
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      12.5~13.5mm。  

IMG_328700webdai

杓立て。

お茶の道具で、柄杓を立てる際に使用します。




形状は様々あるようですが

私に依頼していただいた 杓立て は

いくつか細かいご指定があります。


そのうちの1つは
一輪差しのように見える形の上部 “くち”の部分の “内径”

でした。



いい感じに 柄杓が “すっく” と立つためには

その内径が 約12,5~13.5mmというのがわかってきました。


正確なはかりを用いているわけではないのですが、

誤差±0.3mmくらいだと場合によっては良かったり悪かったり、、、


で、、、誤差±0.5以上だと、、ボツ、、、

使えない道具となってしまいます。(涙)




もちろん、内径ばかりではなく

外側のカタチも美しくありたいものです!!



まだまだ、下手くそなのでガンガン、ロクロ、引きます。

早く、こういったオーダーも鼻歌しながらの制作、、

といきたいところですが~~!!


20160611杓立 00100webdai


  1. 2016/06/18(土) 06:31:15|
  2. お茶の道具
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       白磁の蓋モノ。    

食籠は今回1点のみ。

制作過程で何度か画像をアップした作品は
残念賞となりました。。゚(゚´Д`゚)゚。

次に期待です!!



20160517作品画像 02500webdai



白磁香合 いろいろ。

20160517作品画像 07100webdai



北川智浩 作陶展
5月24日(火)~30日(月)
札幌三越 本館9階 三越ギャラリー


  1. 2016/05/23(月) 10:53:51|
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