北川智浩の白磁と自転車

北海道の江別市で陶芸(白磁)の制作をしています。

         氷柱(つらら) と 文様

北海道で生まれ

高校まで過ごし

その後、京都、横浜と暮らし

35歳の時に、家族と共に北海道に戻ってきました。


地元の事はなんでも知っているつもりで戻ってきたのですが、
まず感じたのが

「北海道の 冬とか雪って、こんなに大変だったっけ」
というものでした。


仕事の時間が雪かきに取られる

雪庇や氷柱などはチビたちにとっても危険なものは
除去しないといけない。

なんて、手間のかかる冬と雪!!


横浜生まれのチビたちに

「いいかい!雪が降ったら、屋根の下には絶対行ってはいけないよ。
お家も、他所のお家もダメ」と

何度も言い聞かせました。




思い返してみれば、私が小学生の頃、当時は
一軒家の社宅に住んでいましが、


例えば、暖房は石炭ストーブ。

本格的に雪が降る前に、父親は煙突掃除をして
社宅脇の小屋に石炭数トン?を運び入れ、
木枠の窓から冷気の侵入を防ぐために
すべての窓枠をビニールで囲っていました。

その時代から比べると暖房機器は
煙突が必要のないFF式ストーブに代わっているので
その点では格段に手間がかからなくなってきます。

親に守られて “生活、通学する” だけの立場で
北海道の冬の生活をわかった気になっていたのですね。





家族共々、何度かの冬を経験し、

北海道に住んでいる以上冬になれば雪は降るものだし
お天道様に文句つけても、時間の無駄
面倒な部分は受け入れることしよう、と考えられるようになりました。


そうすると不思議なもので、

雪が降った後に広がる青空の美しさや澄んだ空気を
感じることができるようになったり、

もちろん、スキーなどの雪国ならではのスポーツを楽しんだり、

カーリングやジャンプなどのスポーツを応援したり、

とにかく、 楽しまなきゃ、もったいない
という風に思えてきました。






そうした心持ちで、
あらためて 氷柱 を見たときに

自然の造形物として 無理 がない。 

人工物である屋根にできるのですが
自然のつくるものだけあって
カタチが シゼン です。(汗)

そして、毎日観察してみると
その形が意外と 変化する。

一晩で劇的に変化した際には結構驚きます。

まっすぐなものはほどんどなく
少し曲がって、また戻ったり、
同じ氷柱はひとつとしてありません。

日中気温が多少上がって
屋根の雪が 少し 溶け出すと
氷柱の養分である水が補給されて

氷柱を伝って下がっていく際に、凍って太さに貢献することもあれば
無事先端までたどり着いて そこで凍り、長さに貢献することもあります。


あるいはお家の、主に屋根への断熱がうまくいかなくなると
暖気が屋根に逃げて屋根の雪を溶かし
氷柱の成長を助けます。

逆に最高気温が氷点下の日が続くと
ちっとも変化しなかったりします。

たぶんずーっと北海道に暮らしていたら
氷柱などは昔ながらの屋根にできる
厄介なモノ  としてしか見られなかったかもしれません。

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土は九州の方から取り寄せているわけですが
せっかっく北海道江別の野幌で制作しているのですから

まわりの自然から受けるものを自分なりに消化して
作品に取り込めないかな

と思い、


で、白磁の彫文様に取り入れてみたら、意外と面白く
評判もよかったので、

氷柱、粉雪、白樺などの文様のシリーズが生まれました。

今回は氷柱文様の器、

粉雪、白樺はまた別の機会に。


それにしても、窯の熱が直接屋根に向かう窯小屋はまだしも
断熱効率の落ちてきた我が家は、悔しいほどよく氷柱ができます。(苦笑)

観察する際も、良い子は絶体に氷柱の下に行ってはいけません!!

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  1. 2016/02/06(土) 08:32:40|
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