北川智浩の白磁と自転車

北海道の江別市で陶芸(白磁)の制作をしています。

    先代の温度計。

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ガス窯の焼成の際、2つの温度計を使用しています。


1つは窯の上部、もう一つは扉の部分。
そこに高温センサー(熱電対)を設置して

その内部の温度を計測しています。


ガス窯の作品を詰めるスペースは

幅60cm×奥行90cm×高さ約85cmあるのですが

その空間の温度が同じであることはまずありません。



作品の形状や数が毎回違うので、毎回違う棚組になることが多く

そうすると窯の中を流れる炎の流れが変わってきて、

温度に影響を及ぼすと考えられます。




その他、焼く時期、

外気の気温や湿度によっても温度の上昇が変わってきます。



例えば、毎回 同じ湯吞のみを1000個焼成する窯だと

同じ棚組になりますので、同じ操作をすると、かなり同じような温度上昇をすると思うのですが

私はそういう仕事はほぼありません。




温度計はそのセンサーがある場所の温度を示しているので

それ以外の場所のその時の温度は違っていることの方が多いです。

ただ、内部の温度状況を推察する重要な判断材料の一つになります。


他には、覗き穴から実際に窯内部の炎の色から温度を推察したり

作品と同じ素地に同じ釉をかけた 小片を

焼成中に内部から取り出し、その溶け具合を判断します。

IMG_7773 (2)_350_363



そして、当然、入れた作品から棚組の仕方、温度変化は焼く度に記録します。


そんな風に、これまでの焼成記録のもととなる
温度計を

先日の窯焚きの際に

ひっかけて落下させてしまいました。




この温度計、先代の親方から、現在使用している窯と一緒に譲っていただきました。

構造は単純なのですが

振動や衝撃に弱いとの事。



先代の親方の工房は山梨にあり、

窯は業者に依頼して運んでもらったのですが、

温度計は



「衝撃に弱いから、一緒に運ばないほうがいい」    といわれ

私がリュックに入れて担いで現工房まで運びました。

キャリーケースはやはり振動が心配でした。



        (ガス窯を北海道に連れてきた話はこちら




窯を設置してから12年間、衝撃を与えないように気を付けていたのですが、

今回、窯焚きも20時間くらいたって、完全に不注意です、ひっかけて落下させてしまいました。



かなり、慌てましたが、

分解して応急処置を施すと

元通りになったかは不明ですが

その後の温度上昇を確認することができました。






そういえば、弟子の頃、

制作や焼成の際にトラブルがあっても、

    (というか、未熟なうちはとにかくトラブルばかりです)

何とかなるまで、とにかくトライすることを学んだような気がします。


今は亡き 先代の親方 が譲ってくれた温度計、

次の焼成でも、大切な道具として、しっかり活躍してくれると思います。



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  1. 2018/02/23(金) 23:42:52|
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